CanSatの概要・ルール

全体目標

CanSatを無事に目標地点へ到達させる


私たちは、上記の目標をもとに活動を進めていきます。人工衛星を無事に目標地点に届けるという背景を目指しています。

概要

1.CanSatとは

缶サット(CanSat) =  缶(Can) + 人工衛星(Satellite)

を略したものをCanSatと呼んでいます。

これは空き缶サイズ(350ml)の模擬人工衛星をモチーフにし、実際の衛星と同様の技術を使用して製作します。

超小型衛星模型の設計・製作・運用を学生自身が行うことで,衛星開発に必要な知識と技術を獲得することを目的としています。

引用:Hoper's CanSat(カンサット)とは??

https://hopers.jimdofree.com/cansat%E3%81%A8%E3%81%AF/

2.CanSatの競技

CanSatには主に以下の競技種目があります。

・カムバックコンペティション(ランバックコンペティション)

→ パラシュートなどにより空中を減速し、着地させてからローバーで自律制御移動して目的地を目指す競技

・フライバックコンペティション

→ パラシュートなどにより自律制御飛行を行って目的地に降下させる競技

・ミッションコンペティション

→ 独自のミッションを立てて検証する競技


本プロジェクトはカムバックコンペティションを目標として、制作を行います。


3. ルール

CanSatにはいくつもの大会があり、それぞれにルールが存在します。

制作にあたって、各大会のルールを参考にし、以下の条件のもと活動いたします。


・高度30m前後の位置から投下させる

・風速10m/s以上のときは投下しない

・サイズ条件を満たすこととする

・通信電源は投下後にオンにする

・目的地は赤いコーンとする

・地上を走行するカムバックコンペティションをする

・各グループのミッションコンペティション


飛行については種子島ロケットコンテストから、その他のルールはすべてARLISSの大会をもとにルールを定めています。

大会については下記の 5.CanSatの大会 より説明します。


4.CanSatのサイズ

CanSatには二種類の大きさがあります。

・350mlクラス

→ 重量350g以下、高さ240mm以下、直径66mm以下

・オープンクラス

→ 重量1050g以下、高さ240mm以下、直径146mm以下


本プロジェクトでは、Aグループが350mlクラス、Bグループがオープンクラスを採用することにしました。


※下記写真、①が350mlクラス、②がオープンクラスです。

① 引用 : Kerry Science Festival A Real Satellite in a CanSat Information desk

http://kerryscience.com/events/a-real-satellite-in-a-can-cansat-information-desk/

② 引用:超小型人工衛星(CanSat=カン・サット)の開発 未来大学プロジェクトが学習のチームが超小型人工衛星

(CanSat=カン・サット)の降下飛行実験を行う。

https://www.fun.ac.jp/~osawa/project/satellite/

5.CanSatの大会

CanSatにはいくつか大会があります。

ARLISS

→ アメリカのネバダ州で毎年9月に開催される世界大会

能代宇宙イベント

→ 秋田県能代市で毎年8月に開催される日本最大規模の学生/社会人によるロケット打上及び自律ロボット制御の大会

種子島ロケットコンテスト

→ 鹿児島県種子島で毎年3月に開催され、多くの競技部門を備えた大会


本プロジェクトでは、来年度以降、上記の大会出場を目指しています。


6. 概要動画

下記の動画は、実際に米国で開催されたARLISSというCanSatの競技会の様子です。

[ARLISS]: Tohoku Univ. Team in ARLISS comeback competition 2008

7.CanSatの流れ

私たちは、下記の流れで実験を行います。


①ドローンでCanSatを上空に運ぶ

②上空30mまで飛ばした後、CanSat本体とドローンを切り離す

③CanSatはパラシュートなどを用いて飛行し、地上に軟着陸する

④着陸後、CanSatが自律走行を開始する

⑤目標地点を目指し走行する